一般的にはダイバートと呼ばれることが多いですが、ダイバージョン(diversion)とも呼ばれています。
当初の目的地ではなく、別の空港などに着陸することを言います。
何故違う空港へ着陸するのか?
当初の目的地と違う場所へ着陸するわけですからそれなりの理由はあります。
- 目的地の空港の気候が悪化した場合
- 機内での急病人や機体の異常で最寄りの空港へ緊急着陸が必要な場合
- 滑走路が閉鎖されている場合
例えば下記のように高知空港の滑走路は閉鎖されていましたので、その閉鎖の間に高知空港が目的ですでに上空にいた飛行機は他空港へのダイバートを余儀なくされていました。

ダイバートになった場合に目的地までの費用負担などはどうなるのか?
ダイバートになった理由により様々なケースが考えられますがJAL、ANAなどの記述を見ると目的地までの交通費などは航空会社の費用負担で旅客を目的地まで送り届けてくれるようです。
JAL 悪天候のため別の空港に到着、もしくは出発空港に引き返した場合、航空券の取り扱いはどうなりますか。
◆別の空港に到着した場合 : JALグループ代替便、または他輸送機関で目的地までの振替手段をご案内いたします。他輸送機関での振替の場合は、目的地までの地上交通費を負担いたします。
◆出発空港に戻った場合 : 予約搭乗日の翌日から起算して30日間、有効期間を延長しご利用いただけます。
または、取消/払戻手数料はいただかずに払い戻しが可能です。
JALホームページ
ANA 搭乗予定のフライトで「悪天候のため、着陸できない場合は別の空港へ向かうか、出発空港に引き返すことがある」とアナウンスされました。別の空港へ向かった場合、目的地までの地上交通費は負担されますか。また、出発空港に戻ってきた場合、搭乗済みの航空券はどうなりますか。
別の空港に着いた場合、目的地までの地上交通機関を負担いたします。また、出発空港に戻ってきた場合は特別な対応としてご予約日から計算して30日以内の変更が可能です。もしくは払い戻しが可能で、その際の払い戻しに伴う手数料は適用しません。
ANAホームページ
天候調査中とは?
よく空港では目的地の空港の天候が良くない場合、天候調査中と出ておりますが、一体何をしているのでしょうか。
ご搭乗予定便の出発もしくは到着時刻に、悪天候(台風、降雪、霧、強風など)が予想される場合、航空機が安全に離着陸できるかを精査し、運航の可否判断を行うことです。運航については、最新の天候状況をもとに、航空機が安全に離着陸できるかを精査のうえ、その結果をメール・発着案内・空港アナウンスにてお知らせします。なお、天候調査の結果、条件付き運航*(出発地への引き返し、他空港への着陸)や欠航になる可能性もあります。
*条件付き運航となった場合、実際に目的地以外の空港へ着陸した割合は、過去条件付運航となった便全体に対し5%未満(通年)ですが、冬季は滑走路状態や除雪など、天候以外の要件も重なることから若干割合が高くなる傾向があります。
【国内線】搭乗したいフライトが「天候調査中」と出ています。天候調査とは何ですか。 (force.com)
天候調査で条件付き運航してもダイバートした割合は5%未満というのに驚きました。
という事は天候調査という事でも、飛ぶと決めた場合は航空会社としても着陸できるというある程度の確信があって飛ぶという事でしょうか。ダイバートしてしまったら交通費負担など会社にとっては余計な出費になりますからね。
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