私はこのサイトで数度にわたり今後、需要が回復した時に航空業界で起こる事として
国際線における圧倒的な人手不足
を書かせて頂きました。
先日アメリカの航空業界で人手不足に陥っているというニュースを見て、やはり!と実感しています。
これはいづれ日本にも必ず起こる事だと思っています。
空港によっては今年5月の時点でコロナ前の2019年5月と比較しても2割も利用客が増えた、というところもある。
ところがこの好況に水を差すのが圧倒的な人手不足だ。昨年、経済的に最も大きなダメージを受けた航空業界では、多くの離職者が見られた。航空会社の職員だけではなく、空港の検査要員、空港内のレストランや店舗従業員など、コロナの影響は多岐に渡った。国際空港評議会による試算では、米国の空港の減益は総額で400億ドルにも及ぶ見込みだという。
米連邦政府の組織であるTSA(運輸保安庁)では、手荷物検査などを行う保安要員を9月末までに6000人確保する必要がある、としており、新規雇用者に対し1000ドルのボーナスを支給する、と発表した。それでも応募者は予想よりも少なく、各地の空港では検査に長い列が出来るために「出発の3時間前には空港に到着することを勧める」という告示を行っている。
夏の旅行シーズンを前に人手不足にあえぐ米航空業界【From LA】(Wedge) – Yahoo!ニュース
知り合いが勤務する空港は、国際線ターミナルはフライトがない日は閉鎖しているようで、そこのレストランはすべて閉まっています。フライトがある日もわずかな乗客なのでレストランはすべて閉鎖中との事。
1日に何十、何百便以上の離発着があった国際線ターミナルから乗客がいなくなれば、航空関係者だけでなく、お土産屋の店員、免税店の店員、手荷物検査やセキュリティーチェックをする警備会社のスタッフ、駐車場のスタッフ、掃除のスタッフ等々働いていたたくさんのスタッフが辞めていると思います。
空港はどちらかというと市街地から離れた場所にある事が多いので、遠くから働きに来ている方も多く、そういった方々が他で仕事を見つけてしまっていたら、もうなかなか戻ってこないでしょう。
徐々に需要が戻ってくれば良いのですが、戻るときは一気に回復することが予想され、そうなると圧倒的な人手不足に陥る可能性が非常に高いです。
なかなか難しい事ではありますが、需要の回復を早めに予測してそれに対する人材確保がとにかく大事です。
航空会社では何といっても地上スタッフの不足でしょうね。
すぐにできる仕事ではないので、とにかく早めの人材確保に教育する事が大事です。
日本の国際線でこのような事が起こるのは早くて来年春くらいでしょうかねぇ。
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