MCTとはMinimum Connecting Time(ミニマムコネクティングタイム)の事を言います。
MCTとは
各空港に設定されている最低乗り継ぎ時間となります。
空港での国内線⇒国内線、国際線⇒国際線、国内線⇒国際線、国際線⇒国内線の乗り継ぎ、巨大な空港の場合はターミナル別の乗り継ぎ、航空会社が同一の場合、異なる場合での最低乗り継ぎ時間など全ての場合によって設定されています。
MCT具体例
いくつか日本国内の具体的な例を挙げていきます。(※2020年11月現在)
国内線⇒国内線 ANA便/ADO便/SNA便 35分以上
国内線⇒国内線 SFJ便/JALグループ便 50分以上
羽田空港⇔成田空港 180分以上
ANA国内線⇒ANA国際線 第2旅客ターミナルへの乗り継ぎ 55分以上
ANA国際線⇒ANA国内線 80分以上
国内線⇒国内線 JALグループ便同士 20分以上
国内線⇒国内線 JALグループ便と他社便 50分以上
成田空港⇔羽田空港 180分以上
JALグループ国内線⇒JALグループ国際線 60分以上
JALグループ国内線⇒他社国際線 110分以上
MCTの確認の仕方
JAL、ANAは自社ホームページに掲載していますが、海外の航空会社や空港では記載されていません。航空券を依頼する旅行会社等に確認すればわかりますが、そもそもMCTが足りなくて(MCTショート)乗り継ぎができない場合は、航空券の予約ができません。
もしオンライン旅行会社や航空会社の予約サイトで検索をしたとしても、MCTショートのフライトは出てきません。MCTをクリアした乗り継ぎ可能なフライトしか引っ張ってきませんので、安心してください。
ただ北米や、ヨーロッパの巨大な空港になるとMCTはクリアしていてもターミナルが離れていて移動が大変だったり、フライトが遅れて乗り継ぎがギリギリだったりということもありますので、ゆとりを持ってフライトを予約することをお勧めいたします。
MCTが足りないフライトには絶対に乗れないのか?
絶対に乗れないわけではありません。MCTがショートしていても飛行機に乗ることは可能です。
ただし注意しなければならないのは、万が一遅れたりして乗り継げなくても航空会社の責任にはならず、お客様の責任となります。荷物が乗り継ぎ便に間に合わず搭載できなくてもお客様の責任となります。
自分のリスクでどうしてもMCTショートフライトの乗り継ぎ便に乗らなければならない場合、発券するには別切りすれば可能です。
例えば札幌から羽田経由でハワイに行くとしましょう。通常であれば、札幌⇒羽田⇒ホノルルを一つの予約記録で作成します。ですので、もしMCTショートだと記録作る際に警告が出ますし、オンライン予約等ですと、乗り継げないので選択肢としてMCTショート便は出てきません。
ただ、札幌⇒羽田の記録を取り発券。羽田⇒ホノルルの記録を取り発券とチケットを取れば予約記録は別々ですが、搭乗できないことはありません。あとは間に合うか間に合わないかです。
国内線から国際線の場合は、大抵最初に乗る国内線の段階でチェックインができて、荷物も最終目的地まで届く場合も多いですが、別切りでMCTショートとなれば再度、次の空港でのチェックインが必要ですので、乗り継ぎも厳しくなります。
結論 MCTは守るべき
もしMCTが1分でも足りなくても基本乗り継ぐことはできません。結論としては守るべきです。
もしMCTを守っていて万が一乗り継ぎができなくても、航空会社の責任となりますので、代替え便や宿泊などの手配は航空会社がやりますが、MCTショートの場合は何のサポートもありません。
日本国内の乗り継ぎはMCTをきちんと守り、海外の大きな空港は、MCTプラスアルファでゆとりを持った乗り継ぎをする事をお勧めします。
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