コロナ禍で苦しむ航空業界は業界の再編が進みつつあります。
そんな中注目されているのが韓国最大の航空会社「大韓航空」とナンバー2の航空会社「アシアナ航空」の買収話です。
最近ちょっと動きがありましたので、今の現状をまとめました。
韓国地裁が韓進KALの新株発行容認
12月1日に韓国のソウル中央地裁が大韓航空によるアシアナ航空の買収を巡り、大韓航空を有する韓進グループの持ち株会社である韓進KAL相手に韓進KALの株式9%を保有する大株主である「KCGI」(Korea Corporate Governance Improvement Fund)が申し立てた新株発行禁止の仮処分を棄却しました。
なぜKCGIは新株発行禁止を求めて裁判所に仮処分をしたのでしょうか。
政府系銀行の韓国産業銀行による韓進KALへの投資は、一時期「ナッツリターン」などで問題になった趙源泰(チョ・ウォンテ)会長一族の経営権、支配権を守るための手段だと主張して反発しているため
韓国産業銀行側は、韓進KALへの投資は、趙会長の経営権を保護するためではないと否定
ようするに、株主側としては、ナッツリターンや水かけ姫などのワガママな経営者一族がまた経営の前線に出てこられて、またこのような世間を騒がす事件を起こされても困りますからね。
しかしこの仮処分は却下されましたので、アシアナ航空の買収はさらに弾みがつきました。
買収後のブランドについて
12月2日に大韓航空のウ・ギホン社長は記者懇談会で、「1つのブランドにすべきだと思う」という発言をしています。
ようするに
という事になります。
すぐには出来るようなことではありませんが、将来的にはアシアナ航空というブランドはなくなり、大韓航空1本になるという事なのでしょうか。
今後の問題点について
今後は1社になることによる独占禁止法の審査が問題となります。
ただここまで国が後押ししている買収問題ですから、クリアしていくのではないかと思っております。
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