旅行社を疲弊させるGoToトラベル全国一斉停止の小出し延長

ついに東京、神奈川、埼玉、千葉の一都三県に緊急事態宣言が発動されました。

それに伴い、政府の観光支援策である「Go Toトラベル」事業は、2021年1月11日が期限になっている全国一斉停止措置を2月7日まで延長すると発表しました。

正直言いましてこの小出しでは観光業、特に旅行会社を疲弊させるだけです。

この状況ではまた再延長でしょうから、もっと先まで延長を発表できなかったのでしょうか。

目次

Go Toトラベル停止延長の詳細

Go Toトラベル全国一斉停止の詳細は以下のとおりです。

  • 現在Go Toトラベル事業による割引を適用した商品は、2021年1月31日宿泊分まで(予定)ただし、6月末まで延長という予定になっております。
  • 1月12日~31日の旅行の既存予約は、7日午後6時までに予約された商品に限り17日まで無料でキャンセル可能
  • 宿泊施設や旅行会社には、キャンセルされた予約の補償として旅行代金の35%相当(1人1泊あたり14,000円上限)を支給
  • 2月以降の扱いは、感染状況を踏まえ今後調整

旅行をキャンセルするのは旅行会社も手間がかかる

私も昔ではありますが、旅行会社で働いた経験があります。

昔に比べてだいぶシステムも変わっていると思いますので、ちょっと考え方が古いかもしれませんが・・・

Go Toトラベルを利用して予約した人は基本キャンセルに・・・

今回予約している方の大半がGo Toトラベルの割引があるから行く人でしょう。

その割引がなくなって通常料金になるのであれば、基本キャンセルする方が大半でしょう。

1月31日までの出発、2月1日帰着まで有効のGo Toトラベルですから、すでに入金済みがほとんどです。

旅行会社のスタッフはこのキャンセルに対しどういう作業があるのか

これは旅行会社の規模、使用している予約端末、インターネットに特化した旅行社、地元にある小旅行社など、様々異なる要素が多いですので、一概にどの旅行会社もこの対応をしているわけではありません。

あくまでも例になります。

楽天トラベル等インターネットでの予約に特化した旅行会社でしたら、お客様自身でインターネット上で予約のキャンセル、返金依頼が出来ると思いますので、旅行会社にはそこまで負担はないかもしれません。

しかし、旅行会社によっては以下のような対応をせざるおえません。

(例1)ホテルとJR券がセットになったプランの場合

お客様に通常料金でも行くのか確認。そして予約のキャンセル処理
  • Go Toトラベルの値引きが無ければほぼキャンセルになります。ホテルを旅行会社の予約端末で予約した場合は、端末でキャンセル処理。電話でホテルの予約をした場合は、キャンセルの電話連絡。大手旅行社のパンフレットのツアーを売った場合は、その大手旅行社端末にてキャンセル処理。(様々なケースがあります)
  • JR券のキャンセル処理(パンフレットの場合は造成した旅行会社に手作業。JR専任担当がいる旅行社が多いのでその方が処理)
返金処理

入金済みになっている場合は、お客様への全額返金処理の手続き(カード払いならまだマシで、振込の場合は振り込み作業が必要。現金入金の場合はさらに面倒となる)

こういった作業を10件あったら10回、100件あったら100回作業をしなくてはならないんです。

確かにキャンセルチャージの補償を国からもらえるかもしれませんが、その補償の申請も書類作成などかなり大変と旅行会社の方から聞いております。

(例2)日帰りバスツアーの場合

これはとある貸切バス利用の添乗員付きバスツアーが多い旅行社さんから聞いたのですが、こんな事例もあります。

Go Toトラベルが停止になりツアーキャンセルの旨をお客様に連絡

結構バスツアーに参加するお客様はご年配の方が多く、大半がネット予約ではなく電話や来店での予約が多いとの事。ツアーキャンセルになった場合、参加のお客様に対し1件1件電話でツアーキャンセルの連絡をしなくてはなりません。

返金処理

当然こちらも返金処理が必要です。お振り込みや来店でのご入金が多いので、返金処理が大変なのは想像がつきます。

私が聞いたバスツアーの件は、1月だけで600名以上の申し込みがあって、夫婦や友人同士の参加もあるので600件の連絡はないが、代表者へ300件近く電話で連絡しているそうです。

そして返金の処理をしていくことを考えると頭が痛くなります。

日帰りバスツアーですと、バス会社・昼食場所・観光先・立ち寄りのお土産店などに予約等の連絡をしているので、全てにキャンセルの連絡をしなくてはなりません。

お店によってはファックスのやり取りの会社もありますので、そういった場合はキャンセルのファックスを送ります。

当然最終行程表など郵送で送っていたらその送料は戻ってきませんし、このキャンセル処理は1円にも利益は生みません。

国が補償するとは言ってくれているものの、キャンセル作業というのは本当に疲れる作業です。

何故小出しの延長が旅行社を疲弊させるのか

昨年末に延期になったのが2020年12月28日~2021年1月11日までの期間がGo Toトラベルの利用が全国一斉に停止になりました。

当初はすでに停止中であった大阪、札幌に加えて東京と名古屋が加わるだけという話でしたが急遽全国一斉停止となり、旅行会社はその対応に追われました。

年末年始しか旅行に行けない人はキャンセルで終わりましたが、再度1月12日以降に再予約した人も少なくはないと思います。

その再予約した人もまた今回の停止延長によりキャンセルになっているんです。

要するに、キャンセル→再予約→再びキャンセルと・・・。

先ほども書いたようにキャンセル作業は手間だけかかり旅行会社には純粋な利益は1円も生まれません。(国の補償はありますが)

これが少ない予約でしたらまだいいでしょうが、100件、1,000件と予約がある旅行会社もあるでしょうから、手間だけかかります。

さらに問題なのが、こういったことは先にニュースに出て、詳細は旅行会社に下りてないことが大半で、逆にお客様からの電話で知ったなんてことも少なくないんです。

お客様からGo Toトラベル停止だからキャンセルしたいと言われても、いつからいつまでの予約で、いつまでキャンセルチャージが免除になるかという詳細はあとから来るのですぐの時点で分からないことも多く、旅行会社の担当者は困惑しかありません。

そこで・・・

小出しで延長するのを止めませんか?

どのみちこのままの感染状況ですと、2月7日に終わっても再延長でしょう。

卒業旅行シーズンでもありますので、旅行したい人もたくさんいます。

Go Toトラベルが感染拡大の要因の一つだというのであれば、春休みが終わる4月の上旬まで中止にした方が観光業界のためです。ただ生活の保障はして頂かないと厳しいですが・・・。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

目次
閉じる