覚えておきたい航空業界用語(カーフュー編)

カーフューという言葉はあまり聞いた事ない言葉かもしれません。

英語の辞書には下記のように書かれています

カーフュー(CURFEW)
  • 外出禁止令
  • 外出禁止の開始時刻
  • 外出禁止の開始を知らせる合図
  • 門限

英語例

  • The government had placed the entire country under a 24-hours curfew.政府は全土に24時間の外出禁止令を発しました。
  • Oh, my curfew is coming.お!門限です!

これが航空業界の意味になると「離発着制限」になります。

日本の空港では場所によってはこの離発着制限があります。

目次

成田空港

どういうことか具体的な空港の事例で確認していきましょう。

成田空港では、1978年の開港以来、23時から翌朝6時までの時間帯は原則として離発着を禁止しておりましたが、2019年10月27日からA滑走路の運用時間が1時間延長となり、24時までの離発着ができるようになりました。なお、24時以降の離発着については、成田空港における台風、大雪等の悪天候の場合や、航空機の安全や乗客の生命に係る場合等、緊急又はやむを得ない場合に限定し、緊急事態として離発着を認めています。

引用元:離着陸制限(カーフュー)内運航 | 成田国際空港株式会社 (naa.jp)

要するに成田空港では、2019年10月26日までは、朝6時から23時までの運航しか認められず、2019年10月27日からはA滑走路のみ24時まで認められています。

なぜ成田空港の離発着制限があるかというと、当然周辺住民との騒音の問題による約束もありますが、建設時から成田空港はものすごい反対運動もあり、制約が非常に多い空港になります。

成田空港の反対派との闘争については下記に詳しく載っています。そして現在は沈静化していますが、反対派との闘争は未だに続いています。

他の空港はどうなっているのでしょうか。日本の主な空港の運用時間を見ていきましょう。

日本各地の主要空港の運用時間現況

新千歳空港

法令上24時間運用可能。ただし深夜・早朝時間帯(夜10時~翌朝7時)に民間航空機が発着する回数は制限。

2020年12月4日の更新でその時間帯については30枠の制限あり。

仙台空港

運用時間07:30~21:30(14時間)

仙台空港としては24時間化したい意向はあるが、まだ地元住民、地元市町村との話し合いが継続中。

羽田空港

運用時間24時間

中部国際空港

運用時間24時間

大阪国際空港(伊丹空港)

運用時間7:00~21:00

伊丹空港に関しては、24時間化への動きはなさそうです。近隣に関西国際空港がありますので、そこは必要ないという判断かと思います。

関西国際空港

運用時間24時間

神戸空港

運用時間7:00~23:00

海上空港のためなぜ24時間運用にできないのか?という話もあるようです。伊丹、関空、神戸と近くに3つの空港があるのでその住み分けを図っているのでしょうか。

広島空港

運用時間7:30~22:30

2017年10月29日に21:30⇒22:30へと延長許可が下りています。

北九州空港

運用時間24時間

2006年3月に開港した海上空港

福岡空港

運用時間は24時間となっているが、利用時間は7:00~22:00の15時間

個人的には世界トップクラスの利便性の良い空港だと思いますので、街の近くに空港があり騒音問題等で利用時間の制限は仕方ないのではと思っています。

那覇空港

運用時間24時間

2020年3月26日に第2滑走路が開業し、24時間空港が可能となりました。

運用時間を超えての運航は可能なのか?

台風や悪天候、災害、航空機の安全、乗客の生命に係る場合など、緊急を要する場合には緊急事態として離発着を認めているようです。

さらには、空港によっては弾力的運用として、多少のカーフューを超えても認めている場合もあります。

成田空港の場合
  • 出発空港での遅延
  • 他空港での一時避難による遅延
  • 玉突きのよる遅延
  • 成田への引換し
  • やむを得ない理由による遅延※気象等のやむを得ない理由に限る。航空会社事情は認められない。(例:メンテナンス)

実際過去にはこんな事例がありました。

2012年7月3日 LCCジェットスターの就航初日 最終便の新千歳空港発成田空港行きが欠航

⇒理由は、当時23時までのフライトしか認められていなかった成田空港のカーフューに間に合わなくなったため

ちょっと古いニュースですが、就航初日からやってしまいましたね。

LCCではあり得ることだと思います。

理由はいくつかあります。

  • 駐機時間がLCCは40分程度の設定しかなく、遅れをカバーできない
  • 運賃を安くするためには飛行機を稼動しなくてはならず、タイトなスケジュールとなる
  • 就航便という事で全便搭乗率が高く、さらに機内で写真を撮ったり等で乗降に時間がかかりそれが積み重なっての大きな時間のロス

こういった少しずつの時間が積み重なり、大きな遅延となります。

国際線でも到着はしたものの、機材の整備不良で修理に時間がかかり飛べず、結局カーフューに引っ掛かり欠航が決定。

機内から降ろし、さらに出国も取り消して再度入国し、ホテルを手配して翌朝出発という事もありえます。

運用時間制限のある空港を利用して、最終便に搭乗する場合はそういったことがあり得ることも頭に入れておいた方がいいですね!

24時間空港のメリットとデメリット

24時間空港のメリット
  • 深夜早朝便の運航が可能。国内線での利用は少ないが、国際線では時差の関係もあり非常に有効。相手国に早い時間に到着できれば、そこからの乗継も可能であり、その航空会社利用の幅が広がる。
  • 貨物機の深夜運航が可能。それにより前日夜集荷、翌朝には目的地の空港へ到着が可能。
  • 国際線を深夜発にすることにより、最終便で地方空港から24時間空港へ、そのまま乗継が可能となり新しい旅行スタイルを創造できる。
24時間空港のデメリット
  • 需要がなければ24時間にしても意味がなく、大都市の大空港に限られる。
  • 深夜早朝便の空港へのアクセスの問題。並びに駐車場の確保の問題。

以上があげられてくると思います。

日本の空港で現状24時間空港になっておらず、今後24時間空港の必要性があるのは私が思うには成田空港、仙台空港くらいでしょうか。

※福岡空港も必要だとは思いますが、同じ福岡県に北九州空港があり24時間のため、同県に2つの国際空港は不要だと思われ、深夜は24時間空港である北九州空港を活用することが重要。以前福岡空港は海上空港への移転の案が出ましたが、却下されて現状の場所で増設という方向性で動いています。あの便利すぎる立地がある以上、騒音問題は解決するとは思えませんので、24時間化はないと思われます。

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