韓国最大の航空会社大韓航空(KE)が韓国第2の航空会社アシアナ航空(OZ)の買収話が進んでいます。
仮に買収が成功すると、
大韓航空=スカイチーム
アシアナ航空=スターアライアンス
となっていますので、アシアナ航空はスターアライアンスから脱退せざるおえません。
日本の方はJALかANAマイレージを貯めている方が多いですので、その影響について考えてみます。
スターアライアンスとは
スターアライアンスは1997年に設立された航空連合で、エアカナダ、ルフトハンザドイツ航空、スカンジナビア航空、タイ航空、ユナイテッド航空の5社で設立されました。1999年に全日空は加盟しています。アシアナ航空は2003年に加盟。
現在(2020年NOV)、スターアライアンスには26社の航空会社が加盟し、世界中の都市を網羅しています。
ANAマイレージとスターアライアンスの関係とは?
ANAはスターアライアンス加盟ですので、スターアライアンス加盟各社に搭乗してANAのマイレージがたまります。
エアラインごとに積算率は異なりますので詳しくは下記をご確認ください。
アシアナ航空がスターアライアンスから脱退するとどうなる?
ANAのホームページには、2010年に中国東方航空との合併により脱退となった上海航空に関してのプレスリリースがありました。
2010年7月30日 上海航空がスターアライアンスから脱退
上海航空は、昨今の中国東方航空との合併により、10月31日をもちましてスターアライアンスから脱退いたします。10月31日まではスターアライアンス加盟会社として運航を続け、マイレージの積算やスターアライアンス特別運賃、スターアライアンス上級会員に対するラウンジのご提供などのサービスを継続いたします。(10月31日ご搭乗分まで)
ANAプレスリリース https://www.ana.co.jp/pr/10_0709/10-star0730.html
このような記載がありますので、もしアシアナ航空が脱退した場合は、同様の措置になると思われます。
アシアナ航空がスターアライアンスから脱退した場合のANAへの影響は?
ここは明確な数字はなく推測ではありますが、アシアナ航空に搭乗されるお客様の多くはANAマイレージホルダーではないかと思います。アシアナ航空にもアシアナクラブというマイレージがありますが、日本人の保有率は少ないと思います。
もしアシアナ航空がスターアライアンスから脱退となりますと、少なからず影響が出てきます。
まず、日本人の韓国行きですが、2020年はコロナの影響で全然ありませんが、2019年は327万人の日本人が韓国を訪れています。
最近の韓流アイドルブームやLCCに相次ぐ就航による航空便の増加、航空運賃の下落の影響も多いと思います。
2009年からの数字を見ても、韓国マーケットは200万~300万人の間を推移する巨大市場です。
現状ANA運航便は羽田発金浦行きに限られており、成田、関空、名古屋、福岡、その他都市からの韓国行きはアシアナ航空との共同運航便のみとなります。
もしこのアシアナ航空が大韓航空になるとすると、大韓航空はスカイチームですから、共同運航便もなくなりますので、ANAの日本発韓国行きのフライトが羽田⇒金浦行きのみとなります。
これだけの巨大市場「韓国行き」に共同運航便とはいえANA便のフライトがなくなるのは非常にマイナスなのではないでしょうか?もしかすると苦肉の策で近場の海外はピーチ航空との共同運航便が実現するかもしれません。
とにかく少なからずともANAにとってはアシアナ航空が万が一脱退した場合は影響があると思われます。
今後の大韓航空のアシアナ航空買収がどうなっていくのかに注目です。
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