空港税とは?航空券購入する際にかかる税金について解説

航空券購入の際に税金としてかかってくるのが空港税です。

日本の空港税、海外で利用する空港の空港税などその税金は様々ございます。航空券購入時に必ず一緒に加算されて徴収されておりますので詳細を把握されてない方も多いかもしれません。

ここでは空港税について詳しく解説していきます。

目次

空港税とは?空港使用料とは異なるのか?

空港税と言っておりますが、空港使用料の事を言っております。実際は空港により下記3つに分けられます。

  • 国際線旅客サービス施設使用料:PSFC(Passenger Service Facility Charge)
  • 国際線旅客保安サービス料:PSSC(Passenger Security Service Charge)
  • 国内線旅客施設使用料:PFC(Passenger Facility Charge)

空港により適用される空港、適用外の空港もあり、金額も空港により異なります。

空港使用料の使い道

空港ごとに定められている空港税は何に使われているのでしょうか。

成田空港のホームページには以下のように記載されております。

この料金は、ターミナルビル内共用スペースの維持管理、お客様ご案内、保安維持等、お客様に快適かつ安心して成田空港をご利用いただくための費用に充てさせていただきます。

旅客サービス施設使用料(PSFC)および旅客保安サービス料(PSSC) | 成田国際空港公式WEBサイト (narita-airport.jp)

ようするに空港にかかる様々な費用をこの使用料から賄っているという事になります。2020年はコロナ禍で空港利用が少ないですから、各空港も赤字経営になるという事が容易に想像できます。

実際、福岡空港の赤字で下記のニュースが出ておりました。

福岡空港を運営する福岡国際空港は2020年11月11日、20201年3月期の連結最終損益が224億円の赤字になりそうだと発表した。赤字幅は前期から2.4倍に拡大。新型コロナウィルスの影響で旅客数は7割減り、着陸料や免税店の売り上げが激減する。23年4月に予定していた複合商業施設の開業は間に合わないとの見通しを示した。

新型コロナ: 福岡空港、今期最終赤字224億円 商業施設の開業延期: 日本経済新聞 (nikkei.com)

国内線旅客施設使用料(PFC)の料金について

全部の日本国内の空港ではありませんが、対象空港では旅客施設使用料(Passenger Facility Charge)が徴収されます。

この料金は、空港の施設を整備するための費用に充当されます。

対象空港(10空港)

  • 新千歳空港
  • 仙台空港
  • 羽田空港
  • 成田空港
  • 中部空港
  • 伊丹空港
  • 関西空港
  • 福岡空港
  • 北九州空港
  • 那覇空港

対象者

上記空港発着の国内線利用のお客様で、国際線区間に含まれる国内線を利用する場合にも適用となります

旅客施設使用料(PFC)料金

スクロールできます
発着空港大人(12歳~)小人(3歳~11歳)
新千歳空港270円140円
仙台空港230円120円
羽田空港290円140円
成田空港450円220円
中部空港440円220円
伊丹空港260円130円
関西空港(第1ターミナル)440円220円
福岡空港110円50円
北九州空港100円50円
那覇空港120円60円

この料金は、航空券購入の際に航空運賃と一緒に徴収されます。

国際線旅客サービス施設使用料(PSFC)・国際線旅客保安サービス料(PSSC)の料金について

こちらも日本全国の空港すべてではありませんが、PSFC、PSSCが徴収されます。

対象空港

  • 新千歳空港
  • 成田国際空港
  • 東京国際空港(羽田)
  • 中部国際空港
  • 関西国際空港
  • 大阪国際空港(伊丹)
  • 福岡空港
  • 那覇空港

PSFC/PSSC/PFC 料金

新千歳空港

PSFC

国際線出発 大人:2,610円、小人:1,300円

成田国際空港(第2旅客ターミナル利用)

PSFC

国際線出発 大人:2,130円、小人:1,070円

PSSC

国際線出発・乗り継ぎ 大人・小人:530円

成田国際空港(第3旅客ターミナル利用)

PSFC

国際線出発 大人:1,040円、小人:520円

国際線乗継 大人:520円、小人:260円

PSSC

国際線出発・乗り継ぎ 大人・小人:530円

東京国際空港(羽田)

PSFC

国際線出発 大人:2,610円、小人:1,300円

国際線乗継 大人:1,300円、小人:650円

中部国際空港(第1旅客ターミナル利用)

PSFC

国際線出発 大人2,620円、小人:1,310円

PSSC

国際線出発・乗り継ぎ 大人・小人:350円

関西国際空港(第1旅客ターミナル利用)

PSFC

国際線出発 大人:2,780円、小人1,390円

国際線乗継 大人:560円、小人280円

PSSC

国際線出発・乗り継ぎ 大人560円、小人320円

福岡空港

PSFC

国際線出発 大人:980円、小人490円

那覇空港

PSFC

国際線出発 大人:1,000円、小人500円

海外も空港税はあるの?

どこの海外の空港でも空港税というものは存在いたします。

例えば韓国・仁川空港ですと、国際線出国時に28,000ウォン=日本円にすると約2,800円かかります。

これは国によって金額は様々です。ただし、現地通貨での金額表示になります。ですので空港税の正式な金額は約〇〇円という表記になります。これは航空券発券時のレートにて金額が決まりますので、パンフレットやツアーには決まった金額の記載は出来ません。

先ほど記載したように、韓国の仁川空港の場合は28,000ウォンです。この航空券を発券するときに、その日の韓国ウォンのレートにより若干の変動があります。

もしツアーなどで空港税の価格を日本円で決め打ちしている場合は、ある程度旅行会社の方でレートを決めて設定しています。

その方が旅行代金がはっきりしますので旅行会社としては、出発日の近くになってから発券しその時に空港税の金額がわかり、それからお客様に金額を伝えていては入金も遅くなり手間もかかりデメリットです。先にある程度旅行会社の方で金額を設定し、発券時のレートにより価格が変動しますので儲かるときもあれば損をする場合もありますが、その方が良いという旅行会社がほとんどです。

ただし厳密にいうと、空港税は税金ですから、そこで旅行会社に利益が出るというのはおかしいとは思いますが、旅行会社さんに徴収して頂いている手間もありますので、何とも言えない所です。

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