エアアジアX 関空⇔ホノルル線就航
マレーシアのLCC エアアジアXが2月10日に関西国際空港とハワイ・ホノルルを結ぶ路線を6月28日から週4便就航することを発表しました。
日本とホノルルルを結ぶLCCは初めてであり、片道12,900円からという大幅な安い価格を打ち出しております。
どうして就航できたのか
日本とマレーシアは2011(平成23)年に航空自由化(オープンスカイ)で合意しており、エアアジアXは就航先の相手国から第三国に運航できる「以遠権」を利用してのホノルル線の開設となります。
現状の関空⇔ホノルル線は・・・
現在関空では、日本航空と米デルタ航空、米ハワイアン航空がそれぞれホノルル線を週7便運航しているが、このエアアジアX就航により、競争が激化されます。
就航によりどうなるのか・・・
就航により、競争が生まれるという事は非常にいいことだと思いますし、市場の活性化にもつながるでしょう。関空の商圏を考えても、現状ホノルル線が3社では座席数が少ないと思いますし、比較的高単価で販売されていたかもしれません。
片道12,900円という価格は、就航記念ですし、期間限定という価格ではありますが、今後もエアアジアXが関空ホノルル線の価格破壊が続くかもしれません。
利益の厳しいリゾート路線
確かに自由競争ですから問題はないのですが、こういったリゾート路線というのは、利益が上がらないといいます。
というのも、リゾート路線は、安いIT運賃の観光のお客様がメインで、比較的単価の高いビジネス客(出張需要などの帰路変更可能な比較的単価の高いチケットを購入するお客様)がおりませんし、貨物需要もありませんから、どうしても安い価格帯の旅客だけの収入に頼らざるおえません。
そんな中の格安戦略では路線収支が持ちません。
今後予想されること
今までより非常に安い価格で市場を引っ張っていくことでしょう。
それに対し、既存の3社がどういった対応をしていくか。もしエアアジアXの価格に対し対抗していけば、間違いなく厳しい価格競争にされされ、路線収支を圧迫していくことでしょう。
旅行会社からエアアジアが安いからこれでは売れないなどの話がいろいろと出てくると思いますが、どこまで我慢できるかがカギでしょうか。
ただ既存3社はデイリー運航の強みはありますので、その強みと機内サービス等でLCCとの違いを出し、勝負はできるのではと思います。
あとはそのアドバンテージと価格差を旅行会社・お客様がどう考えるかですね
今後の関空⇔ホノルル線の動向に注目ですね。
エアアジアX ホノルル線就航記念価格
販売期間 : 2017年2月11日~26日
搭乗期間 : 2017年6月28日~2018年2月6日
価格 : 片道航空運賃12,900円(諸税飛込)
運航曜日 : 月・水・金・土
便名 : エアアジアX(D7)
D7001 関空23:25発⇒ホノルル12:30着
D7002 ホノルル16:00発⇒関空20:25着
URL : エアアジアXホームページ
参考(KIX発ホノルル線他社フライト時間)
※6月の発表されている現状フライト時間
デルタ航空
278便 関空19:50発⇒ホノルル09:02着
277便 ホノルル13:14発⇒関空17:50着
ハワイアン航空
450便 関空21:15発⇒ホノルル10:15着
449便 ホノルル14:00発⇒関空18:15着
日本航空
792便 関空22:05発⇒ホノルル11:10着
791便 ホノルル14:40発⇒関空18:30着
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