航空会社の重要な仕事の一つに『予約』というのがあります。
航空会社により、形はいろいろとありますが、代表例をお話しします。
予約といってもいくつか種類があり、
➀お客様からの予約を直接電話や来店で受ける予約センター(直接空港での予約発券も含む)
➁インターネット等からの予約(人の手を介さないオンライン予約)
➂旅行会社からの予約を受ける予約課
簡単に言うとこのように分類されます。
➀の電話や来店で受けるというのは、昨今どんどん減ってきています。
これはやはりインターネットからの予約などのオンライン予約が増えており、時代の流れですね。
来店での発券を止めたり、発券手数料を取る航空会社が増えてきてます。
これはインターネット等のオンライン予約へお客様を誘導すること=人件費の削減にもつながります。
➁は、インターネットの普及とともにどんどん増えてきており、国内線の予約は5割を超えたとも聞くほど
主力になる販売ツールです。タイムリーにその場で予約・決済・発券ができるというのが強みです。
航空会社にとっても、環境を整えるだけで、自動的に予約が入り発券まで終わるので手間がかかりません。
夜中にも予約ができるので、利用者にとっても非常に便利です。
➂は、旅行会社とのやり取りをするセクションがどの航空会社にも必ずあります(LCCを除く)
日本はインターネットが普及したとしてもまだまだ旅行会社経由の予約が多くを占めており、旅行社とのやり取りが重要になってきます。
これも航空会社によりやり方が異なりますが、代表的な例をあげたいと思います。
航空会社の環境により下記の通り3つに分類されます。
【日本での販売がメインの航空会社】
これは日系航空会社や、外資系でも現地での販売が少ない日本での販売がメインの路線が当てはまります。
例えば、名古屋→ヘルシンキを飛ばしているフィンエアー(AY)なんかは現地(フィンランド)での販売よりは、日本側の日本人相手の販売が多いので予約のコントロールも日本側が中心となります。
【海外本社での販売がメインの航空会社】
上記とは逆に海外での販売が多い航空会社の場合は、日本側には優先的に座席が配分されず、現地側が優先となります。
日本側で団体など需要があってもなかなか座席が取れないなど、販売しずらい面もあります。
その航空会社も本社では日本側でそんなに売ってもらう必要ないという考え方が強い場合が多いです。
【双方の販売がある航空会社】
最近ですと、東南アジア(韓国・台湾・中国・タイなど)の路線が当てはまりますが、インバウンド、アウトバウンド両方ともに強い方面です。
ただ航空会社が所属する国の本社に予約のコントロールするセクションがあり、そちらに権限があるため混んでいる時などは希望通りに取れない事が多くなります。
とにかくこの予約に関しては、航空会社により運営方法が全く違いますし、お国柄も出ます。
ただ共通して言えるのは、この予約のセクションが、航空会社の搭乗率のカギを握っているといっても過言ではありません。
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