2020年 航空機事故死者数が昨年より増加した要因とは

オランダの航空コンサルティング会社が2020年の世界の民間航空機事故による死者数が発表されました。

それによるとコロナウイルスで世界のフライト数は激減しているものの、死者数は前年より増加したそうです。

その詳細を見ていきましょう。

目次

2020年 民間航空機の死亡事故は5件

2020年民間航空機事故の発生件数は40件でこのうち死亡事故になったのは5件でした。

このうち大きな事故が2件ありましたのでその詳細を見ていきます。

ウクライナ国際航空752便撃墜事件

事件は2020年1月8日に起きました。

イランのテヘラン エマーム・ホメイニー国際空港発キエフ ボルィースピリ国際空港行きのウクライナ航空752便が、離陸直後にイスラム革命防衛隊の地対空ミサイルにより誤って撃墜された航空機事故でした。

乗客乗員176人全員が死亡。

イラン人が82名と最も多く、次に多かったのはカナダ人63名。カナダ人の多くは、カナダの大学に在籍する生徒と職員でした。

事故機

墜落機は、ボーイング737-800型機

ボーイング737-800型機

座席数は各航空会社により異なりますが、ANAは166席(プレミアムエコノミー8席含む)、カンタスは174席(ビジネス12席含む)

2016年7月に納入されたばかりの機齢約3年のまだ新しい飛行機でした。

事故原因

当初、イラン当局は事故原因は機械的な故障であるとしており、ウクライナ当局も機械的な故障が原因とみていました。

しかし、事件から3日後の2020年1月11日にイランは2発の地対空ミサイルによってウクライナ航空752便を撃墜したと認めました。

事故の背景

この事故の背景には、イラン、イラク、アメリカが絡んでいたようです。

イランで発生したアメリカ大使館襲撃事件
襲撃事件を受けアメリカ合衆国のトランプ大統領がバグダッド空港への攻撃を指示

これによりイスラム革命防衛隊の少将が爆殺

イランは報復として在イラク米軍基地を攻撃

追撃事件はこの数時間後に発生しており、連邦局は事件の前にアメリカ籍の旅客機はイラン空域を避けるように指示しており、防げる事件であったのかもしれません。

パキスタン国際航空8303便墜落事故

2020年5月22日に事故は発生。

パキスタン・ラホールの空港からパキスタン。カラチの空港へ向かっていたところ、カラチの空港の4KM手前の住宅地に墜落。

死者99名。生存者は2名いました。

事故機

事故機はA320-214

エアバス320ー214型機

2004年に製造され、2014年までは中国東方航空(MU)が使用、その後パキスタン航空へ。

事故原因

機長と副操縦士が新型コロナウイルスについての会話に気を取られ、車輪を上げたまま着陸を試みていたり、管制官と操縦士との間の連絡不備が原因とみられており、完全に人災の模様。

パイロットは飛行時間1万7千時間のベテランであったが、過信があったと見られています。

なお、パキスタン国内で航空機事故が多発していることを受けて操縦士を調査したところ、現役パイロットの約4割が不正に取得した偽造免許だったことが発覚し、パキスタンの航空業界の構造的な問題も明るみに出ました。

まとめ

2020年は新型コロナウイルスの影響で航空便の本数が激減したが、2019年より航空機事故による死者数は増加しました。

  • 2020年 299名
  • 2019年 257名

42名昨年より増加しています。

フライト数は、約42パーセントほど減少しているのに、死亡者数は増加している要因は、上記の大きな事故での死者数が多く、昨年より増加した結果となりました。

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